2020年は日本の祝日が大きく変化する年です。
例えば、2020年から2月23日が「天皇誕生日」に。
東京オリンピック・パラリンピック開催のため、今年限定で2つの祝日が動きます。
「海の日」が7月第3月曜日から7月23日(木)に。
「体育の日」が「スポーツの日」と名称を変えて7月24日(金)に。
※「スポーツの日」は2021年以降もこの名称のまま。
それぞれの祝日がどのような趣旨で設けられているのか、再確認してみます。
元日
日付 | 1月1日 |
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趣旨 | 年のはじめを祝う |
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備考 | 元旦とは、「元日の朝」を指す |
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成人の日
日付 | 1月の第2月曜日 |
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趣旨 | おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝い励ます |
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備考 | 1999年までは1月15日(由来:小正月であったため)。1948年公布・施行の祝日法によって制定された。 |
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建国記念の日
日付 | 2月11日 |
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趣旨 | 建国をしのび、国を愛する心を養う |
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由来 | 初代天皇とされる神武天皇の即位日が日本書紀に紀元前660年1月1日(グレゴリオ暦の2月11日)であることから |
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天皇誕生日
日付 | 2月23日 |
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趣旨 | 天皇の誕生日を祝う |
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由来 | 2019年(令和元年)5月1日に即位した第126代天皇徳仁(今上天皇)の誕生日であるため |
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備考 | 1868~1911年11月3日:明治天皇 1912~1926年8月31日:大正天皇 1927~1988年4月29日:昭和天皇 1989~2018年12月23日:明仁天皇(現上皇) |
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春分の日
日付 | 3月20日から3月21日頃のいずれか1日間 |
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趣旨 | 自然をたたえ、生物をいつくしむ |
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由来 | 天文観測による春分が起こる春分日が選定され休日とされる。1948年に公布・施行された国民の祝日に関する法律によって制定された。 |
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昭和の日
日付 | 4月29日 |
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趣旨 | 激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす |
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由来 | 昭和天皇の誕生日 |
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備考 | 1989年の昭和天皇崩御から2006年までは「みどりの日」とされた |
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憲法記念日
日付 | 5月3日 |
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趣旨 | 日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する |
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由来 | 1947年5月3日に日本国憲法が施行されたことを記念して、1948年に公布・施行された |
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みどりの日
日付 | 5月4日 |
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趣旨 | 自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ |
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備考 | 2005年の祝日法改正により、2007年以降、「みどりの日」を従来、祝日と祝日の間の平日「国民の休日」であった5月4日に上書き的に移動した |
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こどもの日
日付 | 5月5日 |
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趣旨 | こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する |
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由来 | 5月5日は古来から端午の節句として、男子の健やかな成長を願う行事が行われていた |
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備考 | 1948年に公布・施行された国民の祝日に関する法律によって制定された。 |
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海の日
日付 | 7月の第3月曜日 |
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趣旨 | 海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う |
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由来 | 7月20日が海の記念日であったことから。 海の記念日は、1876年に明治天皇が東北地方を巡幸された際、7月20日に横浜港に入港して横浜御用邸伊勢山離宮へ帰着した史実から。 |
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備考 | 1995年に制定されて1996年から施行。制定当初は7月20日であったが、2003年祝日法が改正され、7月の第3月曜日となった。 2020年は東京五輪・パラリンピック特措法により、東京オリンピックの開会式の前日に当たる7月23日(木曜日)に変更される。 |
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山の日
日付 | 8月11日 |
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趣旨 | 山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する |
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由来 | 山に関する特別な由来は無く、お盆(8月13日〜8月15日)の前日に制定し休みを連続させることが目的であったため。 当初は8月12日が予定されたが、8月12日は日本航空123便墜落事故が発生した日(墜落場所は御巣鷹の尾根)であるため、その前日の8月11日となった。 |
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備考 | 2016年施行の改正祝日法で新設された |
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敬老の日
日付 | 9月の第3月曜日 |
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趣旨 | 多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う |
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由来 | 兵庫県多可郡野間谷村で、1947年9月15日に村主催の「敬老会」を開催したのが「敬老の日」の始まりであるとされる。(「養老の滝」の伝説にちなみ、9月15日を「としよりの日」とし、55歳以上の人を対象に敬老会を開催した) |
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備考 | 1966年、国民の祝日に関する法律が改正され、9月15日が国民の祝日「敬老の日」に制定される。2003年からは祝日法改正により9月第3月曜日となった。 |
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秋分の日
日付 | 9月22日から9月23日頃のいずれか1日 |
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趣旨 | 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ |
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由来 | 天文観測による秋分が起こる秋分日が選定され休日とされる。1948年に公布・施行された国民の祝日に関する法律によって制定された。 |
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スポーツの日
日付 | 10月の第2月曜日 |
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趣旨 | スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう |
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由来 | 東京で開催された1964年東京オリンピックの開会2周年を記念して、1966年10月10日に「体育の日」として始まった。 |
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備考 | 2000年から10月の第2月曜日に変更され、2020年から「スポーツの日」となった。 |
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文化の日
日付 | 11月3日 |
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趣旨 | 自由と平和を愛し、文化をすすめる |
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由来 | 1946年に日本国憲法が公布された日であり、日本国憲法が平和と文化を重視していることから、1948年に公布・施行された祝日法で「文化の日」と定められた。 ※日本国憲法は、公布から半年後の1947年5月3日に施行されたため、5月3日は「憲法記念日」として国民の祝日となった。 |
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備考 | 2000年から10月の第2月曜日に変更され、2020年から「スポーツの日」となった。 |
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勤労感謝の日
日付 | 11月23日 |
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趣旨 | 勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう |
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由来 | 収穫物に感謝する大事な行事として飛鳥時代の皇極天皇の時代に始まった新嘗祭による。新嘗祭は1872年までは旧暦11月の二の卯の日に行われていたが、改暦の年である1873年になって、旧暦だと新嘗祭が翌年1月になってしまい都合が悪いということで新暦を採用することとなり、同年11月の二の卯の日であった11月23日に行われた。 |
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