仕事が進む!テレワークのメソッド【準備編】

『働き方改革』とうたわれるようになって数年、ごく一部の企業・職種のみの導入に留まっていたテレワーク(在宅勤務)ですが、皮肉にも新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で多くの企業が舵を切り始めています。

そこで、テレワーク歴2年以上の筆者がテレワークをしっかりこなすための方法をご紹介します。(2020年4月現在)

「たった2年かよ!」というツッコミが飛んできそうですが、「毎日出社して働くことが正義」の日本社会においてはそこそこ経験が長い方なのではないかなと思います。

テレワークで最も重要なことを一言で言うと、「メリハリのある活動」です。

今回は『準備編』と題して、テレワークを今まさに始めようとしている方、もしくはテレワークを始めてみたけれど上手く仕事ができている気がしない方にお読みいただければと思います。

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毎日決まった時間に起床する

できれば出社時と同じリズムで活動することが大切です。
テレワークをすると朝の時間に余裕が生まれますが、遅くとも業務を開始する1時間前には起床しましょう。

毎日決まった時間に起きることが大切

出社時と同じで、決まった時間に起き、朝の準備を始めることはとても大切です。
もちろん、「仕事を始める10分前に起きればいいや」という甘い考えも捨てましょう。

日光を浴びる

朝起きたら、まずは日光を浴びましょう。
人間の身体は日光を浴びることで体内時計をリセットできます。

起床後すぐに日光を浴びることで体内時計をリセット

そのメカニズムは、科学的なお話しになりますが、日光が目に入ると脳内で『セロトニン』というホルモンが分泌され、身体に「起きろ!」という指示を出してくれるそうです。

日光を浴びるタイミングとしては、起床直後から30分までが重要です。セロトニンは無限に増えるわけではないので、一日15分〜30分ほど日光に浴びることを意識すると良いでしょう。

「医療法人社団 平成医会」Webサイトより

また、セロトニンは『幸せホルモン』とも呼ばれ、心の幸福にもつながるそうです。テレワークは職場での仕事と比べると多少なりとも「孤独との戦い」があります。気分が沈んでしまいがちの人には必要不可欠なホルモンと言えるでしょう。

セロトニンは、ノルアドレナリンやドーパミンの暴走を抑え、心のバランスを整える作用のある伝達物質です。そのためセロトニンを増やすことで精神的な安定が得られると言われ、最近では「幸福物質」や「幸せホルモン」と呼ばれテレビなどでも取り上げられるようになりました。

「東邦大学医療センター 大森病院 臨床検査部」Webサイトより

出勤する場合、必ず自宅の外に出てから職場に向かうことになるため、否が応でも日光を浴びることになりますが(悪天候の日を除く)、テレワークをしていると朝起きてから仕事を始めるまで太陽の光を浴びない、なんてこともあるかもしれません。

体内時計をリセットできないままだと、睡眠モードから脱出できず、良いコンディションで仕事に入れないことも・・・

そうならないためにも、起きたらすぐにカーテンやブラインドを開けて、しっかりと朝日を浴びる習慣をつけましょう。

業務開始15分前に朝食を食べ終える

朝食は必ず食べましょう。
ベストコンディションで仕事に臨むために絶対に必要なことです。

朝食を抜いてしまうと、どうしてもいいパフォーマンスを生み出すことができません。

また、もう一つ朝食についてやったほうが良いことがあり、それは「業務開始15分前に食べ終わる」というのがポイントです。

朝食は30分前に食べ終わっても問題ありませんが、メンタリストとして有名なDaiGoさんによると、『脳のゴールデンタイム』を一番活かすには「朝食を食べ終わってからの30分」が最も有効だそうです。

100%DaiGoさんの言うとおりにするのであれば業務開始直前まで朝食を食べた方が良いことになりますが、それでは業務開始前の準備ができないため、筆者は「15分前」を推奨します。

業務開始10分前に『仕事モード』に

朝食を食べ終えたら、必ず歯磨きと着替えをして『仕事モード』になりましょう。
「誰も見てないんだし、パジャマのままでいいや」という考えは捨てましょう。

テレワークにとってオン/オフの切り替えは非常に重要なことです。
スーツに着替える必要はなく、仕事しやすい服装であればOKなので、『仕事モード』へと脱皮してください。

心身ともに切り替えることで、スムーズに業務を開始できるはずです。

テレワークのメソッド【準備編】いかがでしょうか。

もちろん、朝の準備は個人差があるので、起床時間はもちろん、朝食や着替えの順番が違ったり、ライフワークとして毎日やっていることもあるかもしれません。

元MLBプレイヤーのイチロー選手も試合前のルーティンをとても大切にしていましたが、イチロー選手が「プロ野球選手」であるように、テレワークをする皆さんもその仕事の「プロ」です。イチロー選手と比べると給与の金額に差はあるかもしれませんが、プロとしてのパフォーマンスを発揮するには、仕事前のルーティンをこなし、最高のコンディションで業務を始めれるようにしましょう。

OUT A TIMES編集部