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「とんでもない」「滅相もない」の丁寧語

ビジネスシーンにおいて、目上の方やお客様に対して謙虚に否定する時、あなたはどう答えていますか?

例えば、取引先から「先日依頼されていた資料をお送りします。遅くなってしまい申し訳ございませんでした。」というメールが来たとしたら、いかがでしょうか。

「とんでもない」または「滅相もない」を使い人が多いと思います。

言葉はこれで合っていますが、丁寧さには欠けてしまいますね。
そこで、丁寧にしようとして、以下のような言葉をよく見かけます。

「とんでもありません」
「とんでもございません」

「滅相もありません」
「滅相もございません」

と、答えていないでしょうか。

実は、これら使い方は間違っています。

正しい使い方を解説しますので、是非ご覧ください。

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言葉の構成

「とんでもない」「滅相もない」のどちらも、それぞれ一語の形容詞です。そのため、「ない」を「ありません」や「ございません」と置き換えることができません。

もしも、「とんでも」を単独で使うことがあるのなら、「とんでも」+「ない」に分割して、「ない」を丁寧語とすることができるかもしれませんが、「とんでも」「滅相も」だけを使うことって無いですよね?

極端な例を出すと、「美しい」を「うつく」+「しい」に分割できないのと同じことが言えます。

言葉の意味

言葉の意味はそれぞれ以下の通りです。

とんでもない

  1. とても考えられない。思いもかけない。途方もない。
  2. (相手の言葉を強く否定して)そんなことはない。冗談ではない。

滅相もない

  1. とんでもない。有り得べきことではない。

正しい使い方

では、正しい使い方を見てみましょう。

形容詞を丁寧にするには、「~ことでございます」とつけましょう。

今回の場合、
「とんでもないことでございます」
「滅相もないことでございます」

となります。

ただし、「とんでもない」には相手を強く否定する意味もあるため、使い方次第では相手に誤解を招いてしまう可能性もあります。謙遜の意を込めてやんわり否定したはずが、強く否定したと勘違いされては関係性を崩しかねないので、気を付けながら使いましょう。

以上が「とんでもない」「滅相もない」の正しい丁寧語の使い方です。

近年ではインターネットで敬語の使い方を調べる機会も多く、間違った使い方をしている記事を参考にしてしまい、個人での正誤判断が難しくなってきていると言えます。

社会人である以上、正しい日本語を身に着け、”デキる”ビジネスパーソンになりましょう。

OUT A TIMES編集部