皆さんご存じの通り、日本には47都道府県があります。
社会の授業で、都道府県の位置と県庁所在地の市を解くテストをやっている小学校もあるかもしれません。
地図を見たり、場所を当てたりするだけなら良いですが、仕事や何かしらの作業で、都道府県を文字で順に並べなければならない時もあります。
どんな順番で並べたら良いか、迷ったことはありませんか?
「北から南へ。1番目が北海道、47番目が沖縄」「東京が日本の中心だから東京が一番最初でしょう」「日本の本当の中心は京都だ」など、いろいろな意見があると思います。
多くの人は北から順に並べて関東あたりまでは大丈夫だと思いますが、中部地方や関西地方は人によってバラバラになってしまいがちです。そこで、日本で決められている順番を調べてみました。
まずは正しい順番をご覧ください。
上記でご紹介した順番は総務省が定めている「全国地方公共団体コード」(都道府県コード)であり、日本工業規格(JIS規格)にも指定されています。
ちなみに、この2桁の都道府県コード(1桁の場合は先頭に0をつける)の次に3桁の数字をつけることで、日本の市区町村のコードとなるそうです。
例えば、
北海道札幌市は、「01100」で、中央区は「01101」、北区は「01102」・・・
東京都特別区は、「13100」で、千代田区は「13101」、中央区は「13102」・・・
神奈川県横浜市は、「14100」で、鶴見区は「14101」、神奈川区は「14102」・・・
と枝分かれになるように連番が振り当てられているようです。
では、都道府県に話を戻して、各地方別に順番を詳しく見てみましょう。
「北から南に、東から西に」というルールです。
1.北海道、2.青森県、3.岩手県、4.宮城県、ここで福島県は西に広がっているので北に戻り、5.秋田県、6.山形県、最後に7.福島県となっています。
北海道・東北地方とは違い、「東から西をメインとしつつ、北から南に」というルールです。
まずは北関東を東から西に向かって8.茨城県、9.栃木県、10.群馬県、次に南に下って11.埼玉県、そして南関東を東から12.千葉県、13.東京都、最後に南へ14.神奈川県となっています。
埼玉、千葉、神奈川といえば、「東京の2番手は譲らない」という南関東の覇権争いがあり、大都市横浜を抱える神奈川県が最有力ですが、「北から南へ」という制約があるため、神奈川県はまさかの一番最後でした。
東京は日本の首都であるため、関東地方の中で1番最初に持ってきたい人も多いかもしれませんが、北と東が基準となっているため、13番目でした。
関東地方と同じように「東から西」がメインとなっていますが、北側(日本海側)、中央(山岳地域)、南側(東海)の順になっています。
まずは日本海側から、15.新潟県、16.富山県、17.石川県、18.福井県、 山岳地域 は19.山梨県、20.長野県、21.岐阜県、最後に東海の22.静岡県、23.愛知県となっています。
天気予報などでは関東地方の仲間入りをすることもある山梨県ですが、所属は中部地方なので、この位置に。
中部の主要県は静岡、愛知の印象がありますが、南側にあるため、順番も後ろの方です。
関西地方は他と違ってちょっと複雑な印象があります。
関東や中部のように「東から西」をメインとするのであれば北側の滋賀県→京都府→兵庫県→三重県→奈良県→大阪府→和歌山県となりそうですが、24.三重県からスタートします。
25.滋賀県、26.京都府とここまでは通常通りですが、ここで南に下って27.大阪府、再び西に動いて28.兵庫県、最後に真ん中に戻って29.奈良県、30.和歌山県でフィニッシュです。
中国地方はシンプルです。
まずは北側(日本海側)の31.鳥取県、32.島根県、南側(瀬戸内海側)に移り、33.岡山県、34.広島県、最後に35.山口県です。
四国地方もちょっと間違えやすいです。
これまでのルール通りであれば北側(瀬戸内海側)の香川県からスタートしそうですが、36.徳島県、37.香川県、38.愛媛県、39.高知県となっています。
ラスト、九州地方です。
県の形が独特であるため、イラスト内に長崎と沖縄は数字が収まりませんでした。
まずは北側の40.福岡県、41.佐賀県、42.長崎県、ここまでは順調ですが、次に何故か43.熊本県が来ています。
今までのルールであれば大分→熊本となりそうですが、北東にある大分よりも南西の熊本が優先されてしまいました。
熊本の後は、北から南へ移動するように、44.大分県、45.宮崎県、46.鹿児島県、最後に47.沖縄県でゴールです。
都道府県コード、いかがでしたか?
普段は何となく覚えている各都道府県の位置ですが、このようにじっくり見てみると正確な位置を覚えられそうです。