トレーニングシューズを綺麗にP加工するというお話です。
時間は10分程度、費用は1000円以内、DIYでできます。
野球もソフトボールも、ピッチャーをする人は必ずと言っていいほどスパイクにP革を取り付けます。もししなければ、利き足のつま先がグラウンドをこするので、あっという間に穴が開いてしまうからです。
スポーツ店でやってもらう人もいれば、自分で施工する人もいるでしょう。
スパイクであれば靴底に釘を打てるため、一般的に販売されている「P革」で何とかなりますが、トレーニングシューズは靴底がゴム製であるため、釘を打つわけにはいきません。(釘がすぐに抜けてしまい、釘穴も空くので、あっという間に劣化していまします)
知り合いの投手ですが、「ピッチャーに転向して練習を始めたら、新品のトレーニングシューズがたった1ヶ月で穴が開いてしまい、奥さんに大激怒された。」という話も聞いたことがあります。
普段試合や練習をおこなうグラウンドが「スパイク禁止」というところもあるため、どうしてもグラウンドシューズにP加工を施したい!という方のためのアイテムをご紹介します。
その名も、
『シューズドクターN』です。
瞬間接着剤で定番のセメダイン社製の靴底補修材です。
靴底に使用する素材であるため、耐久性は非常に高く、700円程度で購入できるため、コストパフォーマンスは最強です。1度に使うのは10ml程度なので、余ったら革靴の靴底補修として使えます。
もちろん、ホームセンターやネット通販で簡単に手に入る商品です。
先代のグラウンドシューズは4年間使いクタクタになってしまいましたが、つま先はシューズドクターにしっかり守ってもらいました。
※補強部分とシューズの境界が汚くなってしまっているのは、養生テープを使わなかったからです。
アシックス社製の新品のグラウンドシューズにP加工を施してみましょう。
(「PRESPEED TR」というモデルです)
右利きなので、右足のつま先を補強します。
この姿はこれが見納めです。
まず、綺麗に施工するために、加工したくない部分を養生テープで保護します。
床に垂れても大丈夫なように、紙を敷きましょう。(シューズの中に丸めて入れてある紙を広げて使っています)
次にシューズドクターを塗ります。
黒い歯磨き粉みたいな感じです。
ヘラで丁寧に伸ばし、塗り残しが無いようにします。
※ヘラはシューズドクターNに付属しています。
凸凹が残ると、そのまま固まってしまうため、できる限り平ら(綺麗な曲線)になるように、丁寧に塗り伸ばしましょう。
薄いと剥がれてしまう可能性があるため、4~5mm程度の厚さになるようにします。
塗る面積にもよりますが、10ml程度使えば十分カバーできます。
ピッチャーの足の使い方によって異なりますが、地面との設置が多い部分にシューズドクターとシューズのゴム部分の境目が来てしまうと剥がれやすくなるため、つま先から一番手前のイボ部分あたりまではシューズドクターで覆うようにします。
「薄いかな?」と感じたら、重ね塗りしてください。
塗り終わったら養生テープを剥がし、24時間乾燥させます。
(実際には12時間程度あれば十分です)
完成です。
つま先部分が黒系の色だと、P加工していることがほとんど目立ちません。
乾いたら、塗り残し等ないか、チェックします。
(塗り残しや薄い部分があれば、重ね塗りして乾かせばOK)
問題無さそうであれば、いよいよ出陣です。
心置きなくピッチング練習、そして試合に挑みましょう。
700円程度で購入できるので、ピッチャー以外の無い方も、スライディング等でシューズに穴を開けたことのある人は補強に使って良いと思います。