『珍プレー・好プレー』と言えば日本プロ野球。毎年数々の名シーンが生み出されていますが、球史に残るプレーは何十年たっても色あせることはありません。
今から39年前に生み出されたプレーもその一つ。
『宇野ヘディング事件』と言えば知らない人はいないでしょう。
野球ファンでなくても、VTRを見たことがある人は多いはずです。
1981年8月26日に後楽園球場で行われた読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズでドラゴンズの宇野勝遊撃手がショートへの凡フライをヘディングしてしまい、ジャイアンツに得点を許してしまいました。(この得点により、前シーズンからジャイアンツは159試合連続得点を記録)
以下のリンクから当時のVTRが見れます。
【YouTube】宇野勝選手のヘディング事件この日、星野仙一投手は「(ジャイアンツの連続得点記録を)俺が止める!」と意気込んでいましたが、まさかこんな形で失点してしまうとは夢にも思わなかったでしょう。
結果は9回1失点で星野投手が完投勝利したため、ヘディングがなければ、もしかすると完封していた可能性もあります。
ここまではプロ野球で、ここからがMLBのお話。
「野球のボールをヘディングするのなんて宇野さんくらいなもんだろ」と思っている方も多いはずですが、実はMLBには宇野さんを超えるヘディング事件が起きています。
時はさかのぼること27年前。
1993年5月26日、インディアンスのカルロス・マルティネスは右中間へ大飛球を放ちます。テキサス・レンジャーズのホセ・カンセコ右翼手はフェンス際へ追いかけ、捕球体勢に入ったかに見えましたが・・・
ボールはグラブに収まらずに頭に当たり、そのまま柵越えとなってしまったのです。
カンセコはボールを探すも、時すでに遅し。
中堅手や解説・実況は大笑い。
肝心のプレーはこちらから見ることができます。
【YouTube】ホセ・カンセコ選手のヘディング事件ちなみにカンセコは強打・俊足としても知られ、1988年にMLB史上初の40本塁打・40盗塁を達成。オークランド・アスレチックス在籍時はマーク・マグワイヤとの”バッシュ・ブラザーズ”も結成していました。
1985年にMLBデビューしたカンセコは2001年に引退しますが、生涯放ったホームランは462本。おそらく、彼の最も有名なホームランはこの”アシスト”だったと言えるでしょう。