《意味・用語》クラスターって何?

クラスター 英語

新型コロナウイルスの感染拡大により、テレビや新聞で『クラスター』という単語をよく耳/目にします。
聞きなれない人にとっては『感染源』のような意味で誤解してしまうこともあるようです。

この機会に、『クラスター』の正しい意味についてご紹介します。

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英語の意味は?

『クラスター』を英語で書くと、”cluster”です。

意味は大きく分けて3つあり、
①(ブドウやバナナ等の)房
②(同種類の)群れ、集団
③ 集まる
です。

英語で書くと、
① a cluster of grapes (一房のブドウ) / a cluster of bananas (一房のバナナ)
② a cluster of cows (牛の群れ) / a cluster of stars (星団)
③ many students clustered around their teacher (多くの生徒たちは先生の周りに集まった)
というようになります。

IT用語としての『クラスタ』

①の使われ方と近いですが、複数台のコンピュータを連携させ、1台のコンピュータのように見せることを『コンピュータクラスタ』と呼ばれ、このようにすることを『クラスタ化』と言われます。

SNS用語としての『クラスタ』

SNSではIT用語が用いられることが多いですが、②の意味で使われることが多く、『同じ趣味・趣向を持つ集団・仲間』を意味する言葉として使われます。

例えば、『野球クラスタ』『カメラ女子クラスタ』『モンハンクラスタ』のように使われ、さまざまな分野のクラスタ化が進むことにより、TwitterをはじめとするSNSは発展してきました。

新型コロナウイルスにおける『クラスター』

SNSではインターネットを介した共通の趣味を持つ集団でしたが、新型コロナウイルスでは実際にある場所に集まり、その中で感染が広まった集団を意味します。代表的なもので大阪のライブハウスがあげられますが、新型コロナウイルスは潜伏期間が長いため、感染に気づきにくく、知らず知らずのうちにクラスター化が進んでしまうことが特徴です。

『クラスター』 vs 『クラスタ』

ここまで読んでお気づきの方もいるかもしれませんが、『クラスター』と『クラスタ』の2通りの書き方をしました。2つの意味に違いは無く、どちらも同じ”cluster”です。

IT・技術業界では、外来語をカタカナにする際、最後の長音はつけない傾向にあります。例えば、『コンピュータ』『サーバ』『プリンタ』『スキャナ』等があります。そのため、本サイトでもIT用語として使う場合は『クラスタ』と長音をつけずに表現しています。

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