《今さら聞けない》よく使われるビジネス用語まとめ ~カタカナ編~

《今さら聞けない》ビジネス用語 カタカナ編 ビジネス用語

ビジネスシーンでよく使われるカタカナの言葉をまとめました。ほとんどは英語ですが、周りに人が使っているので何となく使っている、という人もいるかもしれません。是非この機会に正しい意味を知った上で、今日の仕事から使ってみてください。

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ア行

アウトソース / アウトソーシング

アウト(外部)のソース(資源)を使うことであり、一言で表すと「外部委託」または「外注」です。

アウトバウンド

英語で「outbound」と表記し、「外に向かう」ことを意味します。ビジネスでは、「こちら側から働きかける営業」という意味で使われます。例えば、保険等の営業電話は「アウトバウンドコール」と言われます。

また、余談ですが「outbound」は電車等の「下り線」を意味します。
例えば、東京から千葉へ向かう下り電車は「outbound train to Chiba」と言います。

アサイン

英語で「assign」と表記し、「任命する」または「割り当てる」を意味します。
「〇〇の業務を佐藤さんにアサインする」「新しく始まるプロジェクトのリーダーにアサインされた」等の文章でよく使われます。

アジェンダ

英語で「agenda」と表記し、「議題」を意味し、ミーティング等で話し合う内容を事前に共有しておくときに使われることが多いです。

また、Microsoft OfficeのOutlookで会議の予定を送る際に「アジェンダを送る」と言うこともあります。(日時・場所だけの記載で議題が無い場合にも「アジェンダ」と使われることもあります)

アジャストメント

英語で「adjustment」と表記し、「調整」「調節」を意味します。
例えば新しい環境に入るときに「最初は慣れないかもしれませんが、徐々にアジャストしてくださいね」等の文章で使います。

アライアンス

英語で「alliance」と表記し、「同盟」「提携」を意味します。
ビジネスでは「提携」で頻繁に使われます。
一部の航空会社間では、提携会社間で共通のマイレージをためることができる「スター・アライアンス」という会員制度があります。

イニシアティブ

英語で「initiative」と表記し、「主導権」を意味します。「イニシアティブを握る」等の文章でよく使用されます。

イレギュラー

野球の「イレギュラー」と同じく英語で「irregular」と表記します。
主に「(ある一定の規則性のあるグループの中で)規則にそぐわないもの」「(ある程度結果が予測できる中で)予想外の結果が起きること」を意味します。

インセンティブ

英語で「incentive」と表記し、「意欲向上や目標達成に向かわせるための手段」を意味します。ビジネスシーンでは、営業成績等に応じた「出来高」「特別報酬」として使われます。月次支給や年2回のボーナスとして支給する等、所属会社の制度によって異なりますが、固定給とは別の支払われるため、インセンティブは従業員のモチベーションを上げるために必要な制度と言えます。

インバウンド

英語で「inbound」と表記し、「中に向かう」ことを意味します。アウトバウンドの反対語であり、「顧客側からやってくる営業」を意味します。例えば、街の販売店であったり、製品のサポートをおこなうコールセンターが該当します。

アウトバウンドとは逆に交通機関の「上り線」で使われるため、東京行きの上り電車は「inbound train to Tokyo」と言います。

エビデンス

英語で「evidence」と表記し、「証拠」「証跡」を意味ます。
「証拠」と言うと刑事が使う言葉のように聞こえますが、ビジネスでは「許可をもらう際の証跡」の意味で使われることが多いです。

例えば、取引先や顧客、社内の目上の方から許可を得る場合は、メール等でエビデンスを残しておくことで、後で「言った・言っていない」を避けることができます。

エンゲージメント

英語で「engagement」と表記し、「約束」を意味します。
プロミス(promise)も「約束」ですが、エンゲージメントの方が重い意味(「約束」+「義務」)を持っています。婚約も「エンゲージメント」であり、婚約指輪は「engagement ring」と言います。

エンパワーメント

英語で「empowerment」と表記し、「能力や権限を与えること」「今持っている力を促進させること」を意味します。動詞は「empower」と表記します。

カ行

グリット

英語で「grit」と表記し、「やりぬく力」を意味します。
Excel等の表計算ソフトを使い慣れている人にとっては「グリッド(grid)」と間違えやすいので注意してください。

コミット

某フィットネス会社が「結果にコミット」とCMや広告で頻繁に使っているため、耳にすることも多いですが、「目標の達成を約束する」「責任を負う」ことを意味します。
英語で「commit」と表記されます。

コンスタント

英語で「constant」と表記し、「絶え間なく続く」「一定期間」を意味します。
「コンスタントに結果を出しましょう」等の文章で使います。

コンセンサス

英語で「consensus」と表記し、「意見の一致を図る」「同意を取る」ことを意味します。「プロジェクト立ちあげの承認を得るために、事前に取締役にコンセンサスを取っておく」等の文章でよく使われます。

コンプライアンス

英語で「compliance」と表記し、「法令遵守」を意味します。
ビジネスでは広義的に、法令を守るだけでなく「社内ルールに則って業務をおこなう」という意味で使われることが多いです。

サ行

サステイナブル

英語で「sustainable」と表記し、「持続可能な」を意味します。
企業やサービスが長期間に渡って続く体制を築くために、「持続可能な」以外にも、「強固な」「しっかりした」という意味で使われることもあります。

サステイナブルは形容詞であるため、名詞として使う場合は「サステナビリティ」と言います。

小池東京都知事は「サステイナブル」とよく口にしていますが、「未来へ向かって成長を続ける都市」という意味を込めています。

サブスク

英語のサブスクリプション(Subscription)の略で、「定期購入を意味しています。
従来は新聞や月刊誌の定期購読がこれに当たりますが、近年では動画サービスの定期会員や、Adobe Creative Cloud等の月額払いのサービスが「サブスク」の代表例としてあげられます。

「毎月固定のサービス費用を払っている」という意味では、携帯電話の通信料だったり、自動車のリースも当てはまります。

サマリ

英語で「summary」と表記し、「要約」を意味します。
取得したデータ、会議、打合せ内容等の「まとめ」として頻繁に使われます。

シナジー

英語で「synergy」と表記し、「相乗効果」を意味します。
ビジネスでは「2つ以上の組織が協力し合い、お互いの強みが相互に作用しあう」ことを意味ます。

スキーム

英語で「scheme」と表記し、「計画」「体系」「枠組み」等の意味があります。
ビジネスでは「計画」の意味で使われることが多いですが、単一のプランとは異なり、「継続的に、具体的に計画された仕組み」のことを指します。
そのため、「ビジネススキーム」と言えば、その事業を発展させていくうえで、どのようにお金を作っていくのか、綿密に組み立てらえた計画となります。

ステークホルダー

英語で「stakeholder」と表記し、「直接的または間接的に利害関係を有する人」を意味します。言い換えるのであれば、「関係者」ということになりますが、企業においては経営陣、従業員、顧客、取引先、株主、地域住民等、事業活動に係わる全ての人がステークホルダーとなります。

セグメント

英語で「segment」と表記し、「部分」「分割」「断片」等の意味を持ちます。

マーケティング用語としては、「ターゲット」に近い意味を持ち、市場調査に基づいて、ある条件で分けられた顧客層を指します。例えば、「20代女性、首都圏在住、運動の好きな人」というようにグループ分けされます。

組織内で使う場合は、例えば今までは1部門だったところを、業務内容に応じて3つの部門にセグメント分けする、等があげられます。

タ行

トップダウン

英語で「top down」と表記します。
読んで字の如しであり、経営陣が意思決定し、それを部下に指示して実行させることです。部署間の調整等はあるかもしれませんが、責任の所在も明確であるため、スピーディーに動けます。

ナ行

ナローダウン

英語で「narrow down」と表記し、「絞り込む」を意味します。
※「narrow」単体では「細い」「狭い」を意味します。

例えば、どんなアイデアもそうですが、まずは大まかな概要(広く浅い状態)を決めて、徐々に細部へと落とし込む(ポイントを絞って、細く、下へ掘り進む)ような時に使用します。

ノマド

英語で「nomad」と表記し、「遊牧民」を意味します。
特定のオフィスを持たずにフリーランス等で働く人を「ノマド・ワーカー」と言います。
※カフェや図書館等、働く場所を転々とすることから「遊牧民」の意味を持つ「ノマド」という言葉が使われるようになりました。

ハ行

バッファ

英語で「buffer」と表記します。
コンピュータ用語で、「一時的な記憶領域」を指します。

一般的なビジネスで「バッファ」と使う場合には、「余力」「予備」という意味で使うこともあります。例えば、「この仕事は木曜日までにはできそうだが、バッファを持たせて金曜日を期日に。」等の文章で使うことがあります。

ファジー

英語で「fuzzy」と表記し、「ぼやけた」「あいまい」「不明確な」「ふわっとしている」等の意味があります。
「今のアイデアではファジーな感じがするから、来週のプレゼンまでにしっかり固めておいてよ。」等の文章で使います。

フィックス

英語で「fix」と表記します。
「fix」には複数の意味を持ちますが、「固定する」「確定する」の意味で使うことが多いと言えます。

フェーズ

英語で「phase」と表記し、「段階」を意味します。
「ステップ」と似ていますが、「フェーズ」はプロジェクト等のある程度の期間があり、その工程を区分けしたもの(=段階)を指します。

また、ビジネス以外でも例えば新型コロナウィルスの拡大の段階を表す言葉としても使われます。

プライオリティ

英語で「priority」と表記し、「優先順位」「優先権」を意味します。
ビジネスでは「プライオリティの高い案件」「プライオリティを検討しましょう」等、「優先順位」を指して使われることが多いです。

ブルーオーシャン

英語で「blue ocean」と表記し、文字通り「青い海」ですが、ビジネスでは「未開拓市場」を指し、これから顧客獲得競争が始まる段階です。
例えば、初代iPhoneが登場した時はまだ「スマートフォン」という言葉を知らない人も多い時代でした。当時はスマホ市場が「ブルーオーシャン」だったと言えます。

ブレスト

ブレインストーミングの略で、英語で「brain storming」と表記します。
「洗脳」と間違える人も多いですが、ブレインストーミングは一言で言えば「新しいアイデアを生み出し、発展させること」です。
※洗脳は「brainwashing」

脳(brain)を嵐(storm)のようにフル回転させてアイデアをぶつけ合い、最善のアイデアへと発展させることから、「brain storming」という言葉が生まれています。

一般的には、一人でアイデアを考える時も、複数人でディスカッションを行う時も「ブレスト」が使われますが、ビジネスにおいては「複数人でアイデアを出し合い、新しいものを創造したり、解決策を導き出す」というニュアンスで使われることが多いです。

ペルソナ

ラテン語で「persona」と表記し、「人格」を意味します。

マーケティング用語として使われることが多く、ターゲットとなる人物像(人種、性別、年齢、趣味・志向など)を作ることを「ペルソナ設定」と言います。

闇雲にサービスを作ってもビジネスは成功させづらく、まずアプローチすべき顧客を事前に分析しておかなければなりません。そのため、新規プロジェクトをスタートさせる際には、ペルソナ設定は非常に重要なステップと言えます。

ペンド / ペンディング

英語で「pend」「pending」と表記し、「延期する」「保留する」を意味します。
「この案件はペンドになりました」等の文章で使われます。

ポテンシャル

英語で「potential」と表記し、「潜在能力」を意味します。
「彼はポテンシャルが高い」等の文章で使われます。

ボトムアップ

英語で「bottom up」と表記し、「下から上へ」を意味します。
「トップダウン」の対義語であり、下部の役職の従業員の意見を経営層に吸い上げる時に使います。

マ行

マイルストーン

英語で「milestone」と表記し、「中間目標点」「通過点」を意味します。
ビジネスでは確実にゴールに向かうために、いくつものマイルストーンを設定することが重要になります。

マイルストーンの一般的な意味は、道路や鉄道の起点から1マイル(mile)毎に置かれた標石(stone)を指します。日本人は「マイル」という単位に馴染みはありませんが、「ここは日本橋から15km地点」のような看板が日常で見かける「マイルストーン」と言えます。

マネタイズ

英語で「monetize」と表記し、「お金にすること」を意味します。
例えば一般的なスマホアプリは無料のものが多いですが、無料のままでは開発会社には全く利益がありません。アプリの一部の機能を課金制にしたり、有料広告を表示させたりすることで「マネタイズ」していることになります。

ラ行

リスクヘッジ

英語で「risk hedge」と表記し、「リスクをある程度予測し、事前に防止/回避すること」を意味します。

尚、「hedge」単独では「生垣」「垣根」「防御」を意味します。

もう一つ余談ですが、「ハリネズミ」は英語では「ヘッジホッグ(hedge hog)」です。

リソース

英語で「resource」と表記し、「資源」を意味します。
ビジネスでは“経営資源”である「人」「金」「物」を指します。

尚、コンピュータ用語としての「リソース」は「メモリ」や「CPU」を指します。

リテラシー

英語で「literacy」と表記し、「ある分野についての知識や利用能力」を意味します。
例えば「金融リテラシー」と言えば、金融業界への知識と、その知識を活かして業務を遂行できる能力があることを表します。

一般的に能力の高低を表すため「彼は〇〇リテラシーが”高い”or”低い”」と表現することが多いです。

リマインド

英語で「remind」と表記し、「思い出させる」を意味します。
主に「再確認」の意味で使います。

レギュレーション

英語で「regulation」と表記し、「規則」「規定」等を意味します。

レッドオーシャン

英語で「red ocean」と表記し、直訳すると「赤い海」。
「ブルーオーシャン」の対義語で、「すでに競争が激しい市場」であることを意味します。「平穏な青い海」に対して「血で血で争う競争の激しい市場」というイメージで覚えましょう。

ローンチ

英語で「launch」と表記し、「打ち上げる」を意味します。
新しいビジネスやプロジェクト、サービスを開始する時に使用します。

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