年の瀬が近づいてくると、「流行語大賞」に何が選ばれるのか気になりますが、「今年の漢字」もその年の1年を表す「一字」の発表なので、日本中が注目しています!
「今年の漢字」は日本漢字能力検定協会によるキャンペーンで、その年をイメージする漢字一字を日本全国からインターネット等で公募し、最も応募数の多かった漢字一字を12月12日頃(「漢字の日」 が12月12日であるため)発表しています。
1995年から始まったこの企画ですが、2010年~2018年の履歴をご紹介します。
(授賞理由等の参考:Wikipedia)
2000年~2009年の「今年の漢字」はこちらhttps://outatimes.com/563/kanji-of-the-year2000s/
2018年 災
「災」は2004年以来、14年ぶり2度目の選出 。
自然災害が多かった年はこの字が選ばれる傾向にあるようです。
- 北陸豪雪、西日本豪雨、大阪府北部地震、北海道胆振東部地震、台風第21号など自然災害が猛威を振るったことや、真夏の酷暑について気象庁が「災害級の暑さ」と表現したこと。
- レスリングや体操等のパワハラ問題、アメフトの危険タックル指示、財務省の公文書改竄問題などといった人為的災害。
※2位は平成の「平」、3位は平成が翌年で終わることで「終」に。
2017年 北
- 北朝鮮によるミサイル発射や核実験が連日のニュースになり、携帯で緊急速報も流れたこと。
- 九州北部豪雨による自然災害の発生。
- 北海道日本ハムファイターズの選手が話題に(大谷翔平選手のエンジェルス移籍、清宮幸太郎選手のドラフト1位入団)。
- 北島三郎さんが所有する競走馬キタサンブラックの活躍。勝利馬主インタビューでの「まつり」熱唱が話題に。
※2位は政治問題の「政」、3位は不安な情勢を表す「不」に。
2016年 金
「金」は2012年以来4年ぶり3回目の選出。
オリンピックイヤーは「金」が選ばれる傾向にあります。
- スポーツでは、リオデジャネイロオリンピックでの日本人選手の金メダルラッシュ、マリナーズ イチロー選手のMLB通算3000安打達成、レスリング・伊調馨の五輪4連覇などの金字塔が打ち立てられたこと。
- 政治・経済では、主にカネの問題。舛添要一前東京都知事の政治資金私的流用、富山市議会等の政務活動費の不正運用、東京都の財政や税金運用に関する問題(東京五輪会場変更、豊洲市場移転問題)、日本銀行のマイナス金利政策等。
- 芸能では、「PPAP(ペン・パイナッポー・アッポー・ペン)」で話題になったピコ太郎の全身金色衣装。
※2位は「選」、3位は「変」に。小池百合子東京都知事が選挙で当選し、東京に変化をもたらしたことから選ばれたようです。
2015年 安
- 政治では、安倍内閣による安保関連法案。
- 社会では、イスラム国による日本人拘束事件、パリ同時多発テロ事件、靖国神社爆発テロ事件に対するテロ不安や、マンション傾斜問題等の不安。TPPに伴う食の安全への関心。
- 芸能では、とにかく明るい安村のギャグ「安心して下さい、穿いてますよ」の流行。
※2位は「爆」、3位は「戦」に。爆弾テロにより、世界では戦争が続いています。また、訪日観光客による爆買いも話題になりました。
2014年 税
- 17年ぶりの消費税増税(5%→8%)によるインパクトが大きく、この一字に。
※2位は「熱」、3位は「嘘」に。
2013年 輪
- 2020年夏季五輪の東京開催決定。ちなみに滝川クリステルさんの「お・も・て・な・し」は流行語大賞に。
- 東北楽天ゴールデンイーグルスが球団創設9年目で初のリーグ制覇&日本一に輝き、東北に歓喜の輪が広がったこと。
- 台風による伊豆大島やレイテ島(フィリピン)の災害に対する日本各地・世界各国からの支援の輪が広がったこと。
※2位は初優勝した楽天の「楽」、3位はドラマ半沢直樹の名セリフ「倍返しだ!」の「倍」が選ばれました。
2012年 金
「金」は2000年以来12年ぶり2回目の選出。
- スポーツでは、ロンドンオリンピックでの過去最多のメダルラッシュ、
- 社会では、自立式電波塔として世界一の高さとなった東京スカイツリーの開業や、山中伸弥(京都大学教授)のノーベル賞を受賞し、「金字塔」が打ち立てられたこと。
- 科学では、932年ぶりに全国的に観測された金環日食や、21世紀最後の金星の太陽面通過といった「金」に関係する天文現象があったこと。
- 政治・経済では、消費税や生活保護など「カネ」に関わる問題が多かったこと。
※2位は「輪」(金環日食の輪)、3位は「島」に。
2011年 絆
- 東日本大震災をはじめ、台風などによる大雨(平成23年7月新潟・福島豪雨、台風12号)、ニュージーランド地震、タイ洪水など国内外における大規模自然災害の発生で国内だけでなく世界からの支援の輪が広がり、国境を越えた「絆」の大切さを感じたこと。
- ワールドカップに優勝したサッカー日本女子代表「なでしこジャパン」のワールドカップ初優勝までの連日の活躍の中で、個の力の強い欧米・南米勢をチームワーク(=絆の強さ)で撃破し、日本中を感動させたこと。
※2位は「災」、3位は「震」と東日本大震災関連の漢字が選ばれました。
2010年 暑
- 観測史上1位の猛暑やその後も続いた厳しかった残暑により熱中症にかかる人が多発したことが大きく印象に残った一年でした。
※2位は「中」、3位は「不」に。
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